経営者にとっての決算書とは<メルマガ#023>
- tsunemichiaoki
- 2024年10月15日
- 読了時間: 7分
こんにちは。セミナービジネス研究所です。
本日もありがとうございます。
ようやく秋の気配が、と思ったのもつかの間、再び酷暑の日々になっていますがいかがお過ごしでしょうか。9月なのに昼間、外に出るといまだ眩しくすぐさま冷房の部屋に飛び込みたくなる状況が続いていますが、眩しさ、という点では日本人は欧米人に比べると耐性がある、と聞いたことがあります(詳しくは編集後記で)

さて本題です。今回から少しテーマを変えて、ビジネスに寄せた内容でしばらくお届けしたいと思います。ただし、セミナーという観点よりも大きなくくりでの経営ということに関する内容になります。
それでは本文をどうぞ。
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決算書、食わず嫌いですか?
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財務諸表。
いきなりこの言葉を出しました。
この言葉をお聞きになったあなたは、今どのような気持ちになりますか。
どのような印象を抱きますか。
それ大好きです。
ワクワクします。
という方もおられるでしょう。
ですが、相当にそれは少数派ではないかと思います。
学生時代に学んだ、という方も一部にはいらっしゃるでしょうが、多くの方は社会人になって、やむにやまれぬ形でそれらと接することになった、という方も多いのではないかと思います。
私自身のことを少しお話すると、学生時代はそれらに触れる機会は全くありませんでした。
B/S、P/L、貸借対照表、損益計算書という言葉にすら、おそらく触れたことがなかったように思います。
しかし、銀行に就職してしまいました。
新人時代は、各家庭を周り預金してください、という営業をしていましたので、そこでも財務諸表に触れる機会はありません。
転勤になりましたが、今度はあまりにも対局の世界に行くことになってしまったので、その仕事でも触れる機会はありません。
将来のことを考えると、資格を取って自分の幅を広げなければ、という思いは誰もが持つような環境でしたので、必然的にさまざまな分野の勉強することになります。その中で目指したある資格では、必須図書として、財務諸表論という分厚いハードカバーの本がありました。
とてもいきなりそんな本に取り組んでも歯が立ちません。
その本の前段階に設定されている本で基本的な勉強をし、演習問題を解き、という日々でした。
それなりに頑張り、なんとか資格試験にはパスしました。
分厚い財務諸表論の本も一通りは読みました。でもとても理解できた、とは言えません。ようやくプロの世界でやっていける入場資格を得た、というレベルでした。
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分厚い財務諸表論の本
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一応その資格は、金融業界では難関資格の一つと言われています。
ゆえに、その資格を活かして、財務分析に熟達し、経営者としての成果に大いにつなげ、個人的には株式投資で大きく財を築いた、という話の展開をもしかすると期待される方がおられるかもしれません。
さあ、その結果はどうだったか。
見事に多くの皆さんの期待通り?
そのような結果は全く出ませんでした。
特に株式投資の結果は本当にヘボ将棋と言われるレベルです。
その話は興味ある方にはどこかで個別にお話ししますが、今回の本題ではありませんので、あくまで企業経営と金融業界の資格取得の話に戻します。
資格取得は20代最後の時期でした。
そしてその後の仕事もほとんど財務諸表を直接的に仕事に使うことはありませんでした。
そうなると、所詮資格試験のために勉強したことですのでどんどん忘れていきます。
転職したあとでも直接的に財務諸表に触れる仕事ではありませんでした。
更に忘れていきます。
ですがある時ふと思いました。
金融のプロの世界の財務諸表論は今の仕事では全く不要だけれども、中小企業の経営を考えるうえで、決算書との向き合い方はどのように考えるべきなのだろうか。
分厚い財務諸表論の本をパラパラ見直してみましたが全くピンときません。大企業、グローバル企業とでは視点が違いすぎます。
そして、財務諸表をどのように経営管理に活かしていけばよいのか、と問われた際に、持論の展開ができないな、ということをはっきり自覚しました。
なにか大きく知識が欠落しているぞ、ということに気づいたときでした。
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難しいものは漫画で学ぼう
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学びの欠落。
気づいたことは幸いでした。
わからないことはやはり学ばねばなりません。
とにかくとっつきやすい本を探しました。
薄くていい。
字が大きくてよい。
初心者向けでよい。
そのような視点で探すといろいろな本があります。
何冊か手にしてみました。
その時は手にすることはありませんでしたが、もしあなたの学びたい分野で漫画本が出ていて、その分野への予備知識がない状態であればぜひ漫画本から入るとよいです。これは本当にお勧め。
さて、その時の私は、確か2、3冊手にしたと思います。
そしてそれらの本で以前の疑問が氷解していったのです。
何が起きたか。何が問題だったか。
そうなのです。
難しい専門用語、数字の作り方。
それらは大事ではあるのですが、それらを活用していくには前提があります。難しい言葉や手法を学んでいたとしても、何事も基礎が大事です。
私の場合、その基礎がダメだったわけです。
財務諸表、決算書は一体何のために存在するのか。
上場企業と中小企業ではやはりその狙うところに違うがあります。
その部分への理解が不足していたのでした。
そして何より大事なことは、中小企業経営であれば、決算書は社長にとっての通信簿という意識でした。
そして、何から何まで決算書、財務諸表のプロにならなければならない必要はありません。
そこは顧問税理士に任せればよいのです。
じかし、経営者は自社の決算書に関してはやはりプロでなければなりません。
そのことについてもう少し深堀りしたものを下記リンク先にしたためました。
お時間ある時にご覧いただければ幸いです。
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■編集後記■
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酷暑の日々ですが、真夏の日差しとはさすがに違ってきていますね。
それでも日中の陽の光の強さは、まだまだ真夏と変わらない気がします。
その眩しさ対策として、あなたはサングラス、使われていますか。
女性は割と使われている方が多いように感じるのですが、男性は車の運転の時以外にはあまり使う方はおられないかな、と感じています。
私も子どもの頃から夏の光のまぶしさには、いつも目を細めて対処していたせいか、耐性がついてしまったようで、運転の時以外にサングラスをすることはほとんどありませんでした。
でもある時こんな記事を目にしたのです。
サングラスをすることによって、紫外線が目に及ぼす影響を減らせるだけでなく、日焼けを防ぐ意味でも効果がある。
詳細は覚えていないのですが、サングラス着用によって体内のある回路がスイッチオンの状態になり、日焼けを防ぐように作用するというのです。
あくまで副次的効果でしょうが、ただ単に目を守るためだけでなく、ヤケドということにもなりかねない最近の日差しの強さから受ける影響を軽減できるのであれば、と思って、できるだけサングラスを掛けるように何年か前からなりました。
ただ正直に申し上げると、それによって明確な効果があった、と感じているわけではありません。
ですが、目を細めて眩しさへの対処を図る、というのが最善策とはやはり思えず、また、将来目の病気になるのを少しでも予防するためにもできるだけサングラスをしようと思っています。
でもやっぱり見え方も違うし面倒で、ということも多く、結局は目を細めて対応している、ということが多いのもまた事実。
あなたはサングラス使っておられますか。
今でも印象深く記憶しているのは、イギリスで仕事をするようになった際に、ランチで外出している人々が、真夏でもないのに晴天の日は大勢の人がサングラスを掛けている光景です。
目の色の青い方々は陽の光に弱いようだ、ということを初めてその時理解しました。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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代表 青木恒享
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