ISO研修講師日記Vol.3 (講師にとっての鏡の法則)
- tsunemichiaoki
- 2024年12月27日
- 読了時間: 4分

今回は久々のノーマルな集合研修。手慣れたISO9001内部監査員養成の2日間コースを担当してきました。
何から何まで暗記しているわけではありませんが、コース運営は熟知しているコースですから、最も緊張しなくて済むコースです。
そして久々の集合研修。
つまり様々な企業から不特定多数のお客様が集まっていただき受講されるコースです。
最近、特定企業への講師派遣の形での担当が多かったので、本当に久々、という感じでした。
今回は結論から述べます。
自分でもようやくと言ってもよいくらいの納得の行くコース運営ができました。
つまり、お客様との関係性構築がうまくでき、それなりのパフォーマンスレベルに導くことができたかな、という終了時の手応えを感じて家路につくことができた、というものでした。
受講者7名の少人数クラスだったのでオール5評価、と行きたかったのですが、残念ながらそれはなりませんでした。
ですが改めて感じたことは、講師の心持ち次第で受講者の反応が変わってくる、ということです。
どういうことかと言うと、私の場合、以前からずっとそうですが、セミナー講師は仕事の一つであって、それのみではありません。そうなると、講師業以外の別なところで心配事があると、どうしてもそれを引きずってしまう、ということが起きます(プライベートまで含めればもっとですが)。
真のプロ講師という意味では失格ですね。
ですが今回は講師業務とは別のところで、自分のメンタル面の整え方がまずまずうまくできていたため、講師業に専念した状態で臨むことができました。
本来は、講師業の最中に他のことを考える、などということはもってのほか、というところではありますが、そこはやはり人間の出来がまだまだですからそう簡単に整理はできません。
さすがにセミナー実施中にはそれらのことを考えることはなくても、昼休みなどの休憩時間ではそれらの仕事をしたりすることもあります。
120%専念、全力投球とは言えないわけです。
それが今回は、少なくともセミナー会場にいる間は他の仕事のこと等をほとんど考えることなく眼の前のお客様に専念できたかな、という状況を作り出すことができました。
簡単に言えば、精神的余裕がある状態で講師対応ができた、ということになります。
プライベートを含めて、他のことで気になることが少ないことによって、心にゆとりができ、お客様対応も柔らかい感じでできたな、という感触です。
セミナー中でもそのことを自覚ができるレベルにあったからでしょうか。お客様もいつもより遥かに柔和な表情の方が多かった、という気がします。
そうなるとこのときはオンラインセミナーではありましたが、皆バラバラの場所にいるにも関わらず、一緒にセミナーを受講している、という感じを持てるようにもなっています。
そして人数が少ないことも幸いして、一人ひとりの理解度に関する状況も色々感じ取れるようになっていきます。
久々に感じるアットホームな雰囲気と、全くアウェイ感のない場がそこにはありました。
前回担当のセミナーが思いっきりアウェイ感を感じたので余計にです。
そのせいかどうかはわかりませんが、2日目午前に取り組む練習問題。
それまで一生懸命自分が説明してきたことを踏まえれば簡単にわかるはずなのに、いつも苦戦で、なんでこれもできないのという、言うに言えない嘆きの場面がそこにはあるのですが、今回は、全員その練習問題は問題なくクリア。
どうしたんだ、今回は?
という感じでした。
あとから考えると、場の雰囲気のなせる技か、とも思えたわけです。
鏡の法則。
お聞きになったことがあろうかと思います。
この方々であれば大丈夫、とこちらが思えば本当に大丈夫で、
この方々大丈夫か?とっても心配、と思えば、やはり結果は伴わない。
以心伝心というわけではないでしょうが、こちらの心持ち次第で相手に伝わる何かが変わる、ということなのだと思います。
講師を務めるうえでは毎回、全身全霊こめて取り組む。
当たり前のことですが、本当にそれが毎回できているのか。
今回の結果からはそこに向き合うこととなりました。
最後に
『本日のひとこと』
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