メルマガ週末版始めました<メルマガ#007>
- tsunemichiaoki
- 2024年6月2日
- 読了時間: 7分
こんにちは。セミナービジネス研究所です。メールマガジンのご購読、誠にありがとうございます。
今回から、毎週水曜日の定期発行版以外に、週末版として不定期ではありますが、セミナー展開の堅苦しい物とは違う、柔らかい内容でお伝えするメールマガジンを発行していきます。
テーマは基本的には、本と映画。それに加えて、脱線するとスポーツの話を入れたくなるかな、と今は考えています(決めているわけではないもので・・・)。
その初回が本日のものです。こちらの週末版もどうぞよろしくお願いいたします。
さて週末版で柔らかい話、本や映画について、と申し上げたものの、私自身、本も映画も人さまに語るほどたくさんのものに触れてきたと言うにはおこがましい、というところではあります。
ですが期せずして出版という機会を頂いたことや、今まで本には色々助けられたことがあるので、それらの経験を皆様にお伝えすることによって、何らかのヒントを得ていただければ嬉しいな、と思い続けておりました。
映画についても、映画館で観るのは年に数本あるかどうか、というレベルですが、折に触れて触発されたり癒やされたり、と心の栄養剤としてはとてもありがたいものと思ってきました。
どちらもどれほど読んでも観ても、すべてを知り尽くした、という境地に達することはありえないと思っていますので、少しでも良いものを皆様と互いに紹介し会う場を作ることができればいいな、と思っております。
そのための第一歩として今日のメールマガジンをお届けしたいと思います。
さて、今日はまず、先月ホームページをオープンした際に、自分ではびっくりするくらいに反応を示していただいた事から始めたいと思います。
どこへの反応かと申しますと、ホームページの中の、自己紹介のつもりで記した、本や映画の紹介部分について、になります。そのページはこちら。
かねてよりのお仕事の上でのお付き合いのある方々にサイトオープンのご案内を差し上げたわけですが、仕事上のお付き合いから膨らんで飲みに行く機会まであった方も大勢いらっしゃいますが、プライベートの趣味等の話にはなかなか行き着いていませんでした。
そのような背景もあって、わざわざ自己紹介のページにおける、影響を受けた本や映画、という記述にご関心をお寄せいただいたのだろうと思います。
ホームページにそれらの本、映画についての紹介を入れ込む際の判断基準としては、今までの私の人生の中で大変重要な栄養補給剤の役割を果たしてくれたもの、という枠組みを設定してピックアップしております。
その一つの判断基準は、複数回です。
特に本については、昔は一度読めばそれでおしまい。それで十分読んだ気になっていたのですが、本当に素晴らしいもの、自分にとって大事なものは繰り返し触れることによってより自分の中で熟成されていく、ということにある段階(といっても相当に年齢がいってからですが・・・)でようやく気づきに至りました。
映画の方も、映画館で観て、しばらく経って今度はビデオで観て、というものはいくつもありますが、映画館で複数回となると、ぐっとその数は絞られます。と言いながらも実は映画については、映画館で一度も観ていないのにランクインさせているものがあるので、それは映画の話をするときに言い訳をしますね。
そろそろ本題に入ります。今日は週末版の初回。
本の話及びご紹介から始めます。
トップバッターとしてご紹介するのはこちらの本。
ベストセラーとは言い難い本です。
そうとう前に出版された本です。今は単行本も出ています。
私の手元にあるものは、背表紙は日焼けですっかりみすぼらしい、タイトルを判別することすら難しい状態に成り果てています。
ですが、ある時、ひょんなことからこの本がメディアに再登場することとなりました。
メディアに今や登場しない日はない、というある世界的なスポーツ選手。
その彼が、米国に渡る際に飛行機の中に持ち込んだ本として紹介されたのです。
ここまでで既にピンとこられた方はもしかするとこの本、お読みになったことあるかもしれませんね。
はい、大谷翔平選手が米国に渡る際に機内に持ち込んだ、という報道(たしか昨年の2度目のMVPが決まったあと)に接した際は私もびっくりでした。
このかなり前に出版された本によく巡り合ったものだ、というのが第一の感想。
ですが、高校生の時にすでにマンダラチャートの目標シートを作り、単に技術を磨くだけでなく、人間性を磨くことを意識した大谷選手であれば、という思いが第二の思い、として沸き起こってきました。
私がこの本を初めて読んだのは1994年。
当時、かなり心身ともに疲弊し、健全な状態とは言えず、日常生活は一応支障なくこなしてはいたものの、充実した人生には程遠く、とにかく何かすがるものが欲しかった時期でした。
イギリスに住んでいたこともあって、本場の教会あるいは、キリスト教の集まりに行くことで光明を見いだせるのでは、という甘い思いも持ちました。
実際に日本人が催してくださっていた集会に複数回参加しましたが、残念ながら自分の心に響くものは何もありませんでした。
そしてそのような心身の状態のときに、この本に出会い取り寄せ、読むという機会を持つことができました。
そうか!
一読段階で、目からウロコの状態。深く入ってきました。
何が書かれていたか。何が自分には響いたか。
簡単にお伝えしましょう。
神さまは外に求めるものではない、内に求めるものである。
そしてその内、とはあなた自身のことである。
というメッセージでした。
えっ、救いの神は今までずっと外に求めてきたけれど、それは間違っていて自分の中にあるの?
相当に驚きでした。
そしてようやく凝り固まった何かがポロッと一枚剥がれた感じがしたときでもありました。
一枚剥がれただけですので、何かが劇的に大きく変わった、ということが起きたわけではありません。変わらず一人で孤独感を感じ、喜怒哀楽の感情がどこかに行ってしまったようなままでもありました。
ですがこの本との出会いによって、すがる対象が外部ではなく、自分の内部なんだ、ということをだんだん受け止めることができるようになっていきました。生きづらさ、重苦しい感覚、が薄らいでいくように感じられるときも出てきました。遊ぶことに時間とお金を多少使えるようにもなっていきました。ちょうどその頃に出会うことになったのが3テナーのオペラコンサートでした(その話は今日の話題とはずれますのでまた機会あるときに)。
そうなんです。
メンタル面でのダメージが有る状態だと、たとえお金と時間があっても遊ぶエネルギーすら湧いてきません。せっかく海外で不自由ない生活をしていたのに、今を思えばもったいない部分がずいぶんありましった。しかし、無理なものは無理でした。
ですが、この本がきっかけとなり、枯れかかっていたその泉にようやく水が戻り始めた、という感覚が僅かではありますが出てきたのです。
小さな一歩ですが、長い人生の中では、自分にとって本当に大きな一歩でした。
以来、常に手元にあって折に触れて読みました・・・となると何だか高尚な人のブログですが、私の場合はそうはなりませんでした。
タンスの肥やしの状態のまま放置したため、日焼けで背表紙がこんなになってしまいました、というのが真実です。
ですが、同じ本を読み返すことなど全くしないし、その考えにすら至らなかった私が、複数回読み返すことになる最初の本になったことだけは補足しておきます。
心身ともに元気で絶好調、という時であればこの本は不要かもしれません。
ですが、心身、とくに心が弱ってしまっている時、自分で何か変だな、と感じられる段階の時にこそ、この本を手に取ってほしいと思うのです。
それをせずにさらに心を弱らせるような状況になってしまうと、本当の病気になってしまいますから。
だいぶ古い人ではありますが、政財界、さらにはプロ野球の誰もが知るあの往年のスーパースターをはじめ、幾人ものスター選手が、中村天風のもとで学んだ、人間を磨いた、と言われています。それが大谷翔平選手の機内に持ち込んだ一冊にもつながっているのかもしれない、とふと思いました。
心の栄養剤が欲しい、という方はこの本を必ず手に取ってほしい、その上で、中村天風を学んでみてほしいと願っています。
メルマガ週末版。
おつきあいいただきありがとうございました。本日はここまでです。
また次回のメルマガ週末版も楽しみにお待ちいただければ嬉しい限りです。
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メールマガジン発行者情報
セミナービジネス研究所
代表 青木恒享
※バックナンバーはホームページで公開しています。
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